愛情と矛先

君の強さは偉大なものだ

芸人さんの入り待ちの話。

推しの現場が始まって、
何書くか悩んでたらこんな時期になりました。

2.5って待ちが禁止の感じが多いですよね。
過激な方が多いからなのでしょうか?
ご本人自体に魅力を感じているよって伝えられる場所が
お手紙だけになるってなかなかしんどいなぁと思ったりします。
うちの推しさんはイベント年に1回あればいいほうだし、
文面だけだと違う解釈されてしまわないか、
不安だなぁと思ったり。

私が今まで通っていた娯楽の中には
OKなものが多かったのでそう感じてしまうのかもしれないです。
今日はそんな昔の推しの中で、
神対応してもらった話を書いてみました。


東京の芸人さんのAさんのことを
ラジオが面白くて好きになった。
いつか会いに行けたら、と思いつつ、
劇場が常設しているタイプの事務所所属ではないため
なかなか都合がつかなかった。
番組の感想のリプだけを送ったりする日が続いていた。
そんなとき、大阪の他の事務所の劇場でのライブが入り、
お手紙を渡したくて、入り待ちをしに行った。*1
しかし楽屋口前で、待てど暮らせど彼は来ず、
もしや違う入口から入った?と思い、
「お手紙渡せたらと思って楽屋口の付近で待ってたんですけど、もう違うところから入ってしまいましたか?」
とリプを送った。
こっちが勝手に待っているだけなのに、図々しいな、と思い、10分ほどで削除した。
諦めて、劇場スタッフさんにゲストにでも渡してもらえるか聞いてみようかな、
と思った頃、Aさんが楽屋口から出てきた。
本番までもう1時間もないのに、きょろきょろと見回して、
顔も知らない私を探してくれているようだった。
声をかけると、
「もしかして、うにちゃん?」
「よかった、まだいてくれて。」
って笑いかけてくれて、
「こっちに入口があるとかしらなくて、正面から入っちゃったんだ。ごめんね」
と謝ってくれた。
その頃私はどうやらかなり彼の言葉に救われていたようで、
ラジオが大好きであることを伝えると涙がぽろぽろ出てきてしまった。
びっくりした彼が
「どうした?大丈夫か?俺なんかに緊張すんな」
と言いながら、頭をポンポンしてくれて、
「あんな夜遅いラジオ聞いてたらお肌に悪いから、
来週からYouTubeでききなさい」
って笑わせてくれた。
そのあと何分か話して、プレゼントとお手紙を渡した。
このあとまだ飛び出しで仕事があると言っていた彼に
新幹線の移動中に食べられそうなものと、
子供へのお土産のお菓子を持ってきた。と伝えると、
「なんでそんな気が利くの」と褒めてくれた。
サインと肩を抱いて写真も撮ってくれた。
「俺コンビニ行くために出てきたんだった」
と、見え見えのウソをついてくれて
劇場の正面の入口付近まで送ってくれた。
「俺ら今日アウェイだから、いっぱい笑って助けてくれな?」
と言いながら手を振ってくれた。
その一度で、完璧に恋をした。
今ではテレビ中心の活動で、あまりライブにも出ない彼らを
見ることはなかなかに難しい。
それでも、ラジオから聴こえるその声に
私は今も恋をしている。

*1:そもそもお笑いはあまりプレボ文化がなく、入り待ち、出待ち、手売り時に手渡しがベタ